東海大学リハビリテーション科
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後期研修医(若手リハ科医師)の働きぶりはいかに-若手医師のつぶやき

大学病院の臨床助手某医師の一週間

ここはO病院。リハ病棟はワンフロアーで30床が定員。2チーム制であり、1チーム、15人ずつ担当している。12年目の上級医(病棟医長)と組んでいるしたっぱは、患者さんがリハビリをつつがなく行えるように全身管理をするため、フットワークかるく縦横無尽に動き回るのである。

月曜日 内科当直あけで体はだるい。8時頃から病棟で患者さんの状態の把握をし、一日の優先順位を決めなくてはならない。8時半から9時まで全科共通の医局会(各部署からの報告会のようなもの)にでかける。オーダー締め切りは2時までだけど、筋電図1時からだから、それまでに全部やるぞー。処方切れをだしたり、検討したりする。血圧高いぞ。血糖値高いぞ。薬の調整、具合が悪い患者さんの診察。そして、病棟、訓練室といったり来たり。今日は午後から筋電図が2件、16時からリハカンファ(患者さん全員のレビューをセラピストと行う)、17時から教授回診。鋭いチェックが入ります。その後は、大磯リハ医のカンファと続く。ここでも新患の予後のことやら方針が教授より突っ込まれる。筋電図の検討もあり。わかっていないとすぐばれてしまう。カンファが終わるとまた病棟へ。

火曜日 当直すると二日間は体がきつい。病棟をざっとみまわし、いざ朝から外来へ。新患10人!!。往診が少ないといいんだけど。今日も20人は越えるなー、30人いきそうだ。ミニカン(患者さん個々の検討。セラピスト、ナースと一緒)までにおわらさなきゃな。やれやれミニカンまでおわった。さて、雑務をこなすか。病棟で書類かき。えー、消灯時間の見回りで患者さんがお腹痛いって。診察にいくと、右下腹部痛。我慢できない痛み。データをとるぞ。WBCは10000こえてるけど、CPRは0.9だ。CTを撮る。やっぱり虫垂炎みたい。あー、外科のオンコールの先生と相談しなきゃ。結局虫垂炎で、緊急手術になっちゃった。ご家族に連絡。夜勤ナースは3人しかいないから、自分がやるしかないのです。でも、無事手術終了。夜中の2時だ。帰ろう。

水曜日 やれやれ、夜中の手術出しはきつかった。朝一番で上級医と二人で回診。食事場面をチェックする絶好のチャンス。10時半から学生の講義だ。高次脳機能の検査についてだ。難しいことよりまず体験してもらう。学生さんにまず、基本の長谷川式とMMSEを教える。その後、実際にコースやレーブンをやってもらう。患者さんがけっこうむずかしいことやっているのがわかってくれたかな。カニューレ交換がある。合間に検査データチェック。(自分が病棟に長くいられる水曜日と金曜日に定時の検査は入れるようにしている)患者さんが一人自宅に退院する。午後から嚥下造影検査2件だ。15時から義肢装具車椅子外来。また病棟ワークをして、5時からミニカン、各部署から患者さんについての報告および今後の方針を見直す。おっとけいれん発作だ。脳腫瘍術後の患者さんだ。点滴をとってホリゾン1/2Aivして、エアウエイいれて、、、もう1/2Aivしてやっととまった。けいれんを起こした患者さんは「お腹がすいた」と、、、、。6時半から各病院のリハ医があつまって医局会。症例検討、専門医症例の発表、各病院からの報告で終了。7時半過ぎ、さて残りの病棟ワークにもどるか。

木曜日 今日は院外での仕事の日。気分がかわる一日でほっとする。午前中は、のどかな長期療養型の病院でリハ診察とカンファをする。午後は伊勢原でリサーチをかねた外来。12、3人なので患者さんの訴えをしっかり聞き、しっかり話ができ、しっかり診察ができる外来だ。外来が終わった後は、データ整理やスタッフとのカンファレンス。結局今日も遅くなる。でも、この日があるから忙しい毎日もやっていけるのかな。

金曜日 さて今日の入院患者さんは。午後からは尿流動態検査1件くらいか。急変がなければゆっくり訓練みにいけるな。おっ、教授登場。Aさんの失語の鑑別難しいな。BさんのMRIも一緒にみてもらおう。いろいろ教わったぞ。おっ、Cさんが自宅にかえるぞ。また外来で会いましょうね。

土曜日 朝一で上級医と回診。方針の確認。面談のひどりを一挙に決める。あしたはやっとひさびさのやすみだー。めざましかけないで思いっきり寝てやる!ドライブしながら帰ろうっと。

日曜日 寝坊できてうれしいな。おっと、買い物行って洗濯しやきゃ。部屋がちらかってるぞ。さーて、だれかごはんと買い物付き合ってくれる人いないかなー。メールと電話しまくるのであった。